第322回 キリスト教カトリック教会が中世に定めた男女の性交渉における厳格なルールとその時代背景

本日のゲストは池袋ゆげ塾のゆげ先生と弁護士放送のヨシカワ先生です。

ローマ教皇を中心としキリスト教の最大教派であるカソリック協会が中世の時代に定めた贖罪規定書のお話。贖罪規定書とは、罪を犯した人がその罪を償うためにはどうすればいいのかをマニュアル化したものです。その贖罪規定書のエロに関する禁止事項のお話です。

西洋中世の男と女―聖性の呪縛の下で (ちくま学芸文庫)

中世のキリスト教会は男女関係のあるべき姿を定め、夫婦の性行為にまで厳しく介入しようとした。厳格でこっけいに見える性的禁則、二転三転する娼婦の位置づけ、聖職者自身の性の問題。そんな矛盾や悲哀をかかえた世相を克明に描くことで、当時の人々の処世の様が浮かび上がる。著者は、この中世社会における性愛の扱い方が、現在のヨーロッパ文化にも通じているとし、「西洋個人主義は、中世の人々が男と女の問題を自覚する中で生まれた」と論じる。ホーソーンの『緋文字』等の物語と、史実をつき合わせ、民衆が教会から「個人」を取り戻した過程を丁寧にひもとく。

西洋中世の男と女―聖性の呪縛の下で (ちくま学芸文庫)

来週3月14日水曜日は、ゆげ塾社会人向け世界史授業(二水会)の日です。今回は、19世紀のフランスのお話です。ぜひご参加くださいませ。
第七回ゆげ塾社会人向け世界史授業(二水会)「19世紀のフランス・・・三度の飯より革命が好き」

来週は青春あるでひどのアニワギはかせと、桜川マキシムのJUSさんがゲストで登場。お楽しみに。



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One Response
  1. ガリィ より:

    前略
    いつも楽しく聴いています。
    ゆげ先生の潔い態度に感服致しました。
    いや〜ローマカソリックの当時の事が本当に理解出来ました、友人でバリバリの
    カソリック教徒のボブに今度お酒を飲みながらこの話を是非してみようと思います。
    今度は是非、なぜキリスト教はカソリックとプロテスタントに分派したのかを
    歴史的な立場でお聞きしたいです。そこはきっと教理の違いではなく、経済的な
    理由がありそうな気がします。

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